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「発売日から日が経たないうちに紹介せねば」シリーズ。 この「GEORGE FEST:ジョージ・ハリスン・トリビュート・コンサート(完全生産限定盤)(Blu-ray Disc付)」は、2014年の9月にLAで開催されたジョージ楽曲のトリビュート・コンサートの記録。 トップバッターを引き受けた人物が「今日はジョージ…マイケルのトリビュートコンサートだっていうんで1週間彼の歌を練習して来たら、間違えてた」と笑わせて、客席を一気にリラックスさせる。このあたりから既に、モンティ・パイソンを愛したジョージ的な一夜だとわかる。 そして始まる1曲目の「オールド・ブラウン・シュー」。 これを聴けば、どのくらい凄いクオリティのコンサートかわかって釘付けになるはずだ。原曲の疾走感を全く損ねずタイトな演奏。ギター・ソロまで原曲のまま。なのに「間違いないように緊張しながら完全コピーします」というものではなく、伸び伸びとアドリブのように弾いてみせるのだ。コピー・バンドとは180度違うアプローチなのに、結果として完全コピーになっているというカッコよさ。ビートルズ版はフェイド・アウトだったこの曲をどうライブで着地させるのかと注目していると、何の違和感もなく、かっこよく自然に着地させる見事さ。 これは1曲目だけに限らない。 どこかで体験したことがある。 そうだ、近年のポールのワールド・ツアーだ。 つまり、「ジョージ本人がもし21世紀のライヴを行なったらこうなる」という解釈が見え隠れするから感動的なのだ。どの出演者も個性的な出演者揃いのはずなのに、誰もがジョージそのものに聴こえる。確実にジョージが降りて来ているのだ。(そういう意味では、まずCDだけで聴き、次に映像を見ることをお勧めしたい。映像付で見ると、単に「いろんな人がジョージの曲をやっている」ヴィジュアルとなって、歌や演奏がジョージそのものであることに気付きにくい可能性がある。) パロディ・ソングでおなじみのアル・ヤンコビックも、実に誠実に全身全霊でジョージに敬意を表しているのが伝わってくる。カーリーのロングヘアに濃い眉毛の彼がまるで70年代中期のジョージに見えた。結果的に「サタデイナイト・ライヴ」でジョージのパロディを演じたときのエリック・アイドルのパロディにもなっていたが。 さすがLAで開催されたコンサートだけあってミュージシャンの層が厚く、ブライアン・ウィルソンがアル・ジャーディンと一緒に登場して「マイ・スイート・ロード」を唄ったりもする。 そして、やはりダーニ・ハリスンがたまにボーカルを取るときは感無量だ。 特にラストの「オール・シングス・マスト・パス」。 声も歌い方も表情も、ジョージそのもの。 花は枯れても種を落としDNAレベルではずっと生きていく。 そのさまを今さらながら生物学的にしみじみと実感させられる。 2枚組CDにブルー・レイまたはDVDが付いているセットと、映像無しでCD2枚だけの盤もある。 ブルー・レイやDVD付は「完全生産限定盤」であり、金額的にもわずかな違いなので、どうせ買うなら映像付を推奨したい。 ちなみにCDディスクは、国内盤のみソニーが開発した「高品質ブルースペックCD2」ゆえ、輸入盤より国内盤を推奨したい。(このあたり、ポールCDがユニバーサルジャパンの国内盤のみ「高品質SHM-CD」ゆえ、輸入盤でなく国内盤を推奨するのと同じである。) 映像ディスクも、国内盤であれば字幕付で見られる。 さてジョージと言えば、本秀康さん。 本さんがイラストとコメントを書いたステッカーが貼られていて、そこには「ダーニ・ハリスン渾身の親孝行! 素晴らしいコンサートを天国のジョージも楽しんだはずです。」と書かれている。 まったくそのとおりとうなずいてしまう、そんなライヴ盤である。
by B4-univ
| 2016-04-10 06:58
| レヴュー
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