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だからこそその1年後に、ジョンから電話がかかって、レコーディングに復帰すると聞いたときは驚いたという。 「彼はしばらくやってなかったことをやりたくなったようだ。夫と父親とアーティスト、どれもうまくやっていける手ごたえを掴んだように感じた」 冒頭と同様、復帰レコーディングの音源。 「ベース、いいね。これまで俺の曲に欠けてたのはこういうイカしたベースだった」 ポール・マッカートニーという世界最高のベース・プレイヤーと長年一緒に仕事をしていた男だからこそ、とりわけNYに来てからの渇望感は大変なものだったろう。 そしてこんな言葉を言う。 この歌をジーン(・ヴィンセント)、エディ(・コクラン)、エルヴィス(・プレスリー)に捧げる。それからバディ(・ホリー)にも!」 歌い出すのが、復活のテーマともいえる「スターティング・オーヴァー」デモ。前の語りから、ダブル・ファンタジーのリマスターのボーナス・トラックで初めて聴いたときに感激した音源だ。 ジョンの当時のインタヴュー音源。「エルヴィス・スタイルで歌ってるのは、60年代のビートルズのジョンに戻るんじゃなくて、結成前のジョン・レノンになってるんだ」 「昔の自分や、ニューウェイヴの連中と張り合おうなんて思っていない。以前の自分がそうしていたように素直に音楽を楽しんでいるんだ」 3人の腕利きギタリストにここぞというとき名前を読んで「○○、ここで何かギターを足せ」「××、何か弾け」冗談を言って、みんなを乗せて、そうこうしているうちに最高のリズム・ギターができるのだそうだ。「そのときの気分は最高さ」とギタリストが証言する。「ジョンが上で、残りが下という関係でなく、根っからバンドが好きなんだ」とも。 ダブル・ファンタジー秋に発表して、クリスマス後に更に1枚発表する予定で、最初から2枚のアルバム用の全曲を一気に録ったことも明かされる。 スタジオに入った初日、まずジョンがしたことは何か。ショーンのスピーカーを左右のスピーカーの真ん中に貼ったのだ。その様子も写真で公表される。作業中必ず見る場所である。「ジョンは毎日この写真を見ることでひらめきを得ていた」 ショーンが保育園から帰ってスタジオに来るたび、抱きしめて「お父さんが今日吹き込んだ歌を聞かせてやってくれ」と言い、感想を求めていたという。 ビューティフル・ボーイの結びの「Darling, darling, darling, darling Sean」の歌声に、篠山紀信氏撮影の「スタジオでひざまづいてショーンを抱きしめるジョン」の写真が紹介される。 そしてアルバムは大ヒット、そして高い評価。 「自分の感情を正直に表現した勇気。イマジン以来の最高傑作だ」と評論家は語る。 何よりもヨーコの曲が高く評価されたことにジョンは大喜びだったという。 そして稀代の名曲「ウーマン」。ビートルズの曲と見まごうばかりの構成で正面切ってジョンからすべての女性への感謝の気持ちを込めて歌った曲だ。 ジョンは「16歳に向けて歌ってるわけじゃない。もちろん聞きたければ聞いていいんだけど。僕は曲を書くとき歌うとき、いつも自分の同世代を思い浮かべてるんだ。もうお互い40か中年だな、とか。今、自分はこんな考え方でいるよ。君はどうだい? 妻や子との関係はちゃんとうまく乗り越えてるかい?」 LA時代も通過し、安らぎに満ちたジョンとヨーコがセントラル・パークを歩く映像。貴方は「ああこのコートはジョンが初めて自分で買って興奮していたコートだな」と、冒頭に見た同じ映像すらも一段深く味わえる身体になっていることに気づくはずだ。 写真家ボブ・グル―エンの証言。 「12月の金曜日のことだった。1月には2枚組アルバムになる第2弾の残りを完成させ、2月にバンドを結成してプロモ・ビデオ撮影、そして3月末にはワールド・ツアー。久々に英国もまわり、ミミ叔母さんや親類と会うことも楽しみにしていたよ」 皮きりに日本武道館も既に押さえてあった事実も知っているマニアは深いため息をつかされる場面でもある。 つづく
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| 2011-08-13 05:08
| レヴュー
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