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The short film "Hirofumi's suitcase" was premiered and won the "Best Short Film" Award. Film director Natasja Pattipeilohy and actor Masataka Miyanaga (Lead role "Hirofumi") with the "Best Shot Film"Award, at the 11th "CinemAsia Film Festival" in Amsterdam 2018. (Photo by terryvisionproductions) 一つ前の書き込みでお知らせしたとおり、映画「博文のスーツケース」が「シネマ・アジア映画祭」でワールド・プレミアされました。 最終日のセレモニーでは、なんと「Best Short Film 」Awardまで授与されました。 びっくりです。 演技経験のない私ですから、これはもう完全に「監督、全クルー、共演者」の手腕としかいいようがありません。 以上、謹んで情報共有させていただく次第。 以下、雑感。 出演をお引き受けしてから撮影日までの期間、時間が経つにつれて「果たして自分は、求められている最低水準を満たせるのだろうか?」という思いに襲われたのは事実です。 いくら短編とはいえ、多くの人が関わるのが「映画」というものだからです。 早い話が、カメラのレンズの後ろに、音声さんや照明さんなどたくさんのクルーが自分を注視する状態で、自分がどの程度その責任に応えられるものか、神のみぞ知る状態でした。 完成した映画を私が初めて見たのは、3月10日のワールド・プレミアのときでした。 観客の反応をチェックするどころか、観客が笑うところで私も一緒に吹き出してしまいました。 この映画を「せつない片思い物」と思い込んで演技していた私でしたが、実は「コメディ物」だったのです(笑)。 エンドロールが始まって拍手が起き、エンドロールが全部終わって再び拍手が起きました。 私も、監督に拍手喝采でした。 素人まるだしの私の演技も「恋わずらいとは、人をこれ程までにたどたどしくさせるものか」と観客の皆さんに誤解していただけたようです。 嬉しい誤算でした。 翌日、映画祭のクロージング・セレモニー。 各賞の発表がありました。 「Best Short Film」Award発表でこの作品の名が呼ばれた瞬間、観客席から大きな歓声がわきました。 前日この映画を観てくださったお客さんたちが喜んでくださったのか、監督が大家族の出だったか、どちらかでしょう。 呼ばれて、監督と私は壇上に上がりました。 (Photo by terryvisionproductions) そのときの動画もアップされています。 監督も私も、受賞を予想だにしていなかったほどの謙虚さを持ち合わせていることは、二人ともスピーチを用意していなかったことで証明できます。 お時間と御興味のある方は こちら (「Best Short Film」Awardは、11:20頃から2 分間ほど) 世界のいろんな映画祭での上映も次々決まっているようです。 日本でもご覧いただけるチャンスがあればよいのですが、それについては現在何も決まっていません。 …映画受賞の報はここまで。 以下、エキゾチック・ジャパン趣味満載のムード音楽の話に逸れて行きます。 書き下ろしESSEY [Thinking about Martin Denny(マーティン・デニーについての随想)] ブログを書いていて「Martin Dennyのアルバムは、今、入手可能なのだろうか」とふと調べてみた。 なんと、最もエキゾチックな時期(最初の8枚)がCDボックスで1400円台、という大変な大盤振る舞い状況になっていた。 80年代末~90年代初頭、都内のマニアックな中古レコード店を何件も回って、ようやく1枚見つかったとしても7000円前後だった時代を知るだけに隔世の感がある。 ところが、安いのには理由があった。 上の画像をクリックして、そのレヴューを読んでみていただきたい。 「魅惑のジャケと詳しいライナーノーツがない。」 「音飛びがあり、スクラッチノイズが入っていることから、アナログディスクから起したものだと思われる。」 なんて感想が書いてあるのだ。 ジャケットは、マーティン・デニーの重要な魅力の一つである。 ジャケット無しの廉価セットを慌てて買ってしまった人のショックやいかに。 要するに、この8枚組はあまり良心的とは言いがたい商品だと判明したわけだ。 となると、マーティン・デニー入門者にお勧めするのは、依然「ベリー・ベスト・オブ・マーティン・デニー ザ・エキゾティック・サウンズ」を超えるものはない。 これは80年代末、「世界初のマーティン・デニーのCD化」をどこあろう日本が実現した記念碑的アルバムで、30年の時の流れにさらしてもなおその価値は何ら減じていなかったのだ。 音楽プロデューサー・井出靖氏がマーティン・デニーのいろんなアルバムから愛情たっぷりに選曲したベスト盤で、氏の書いたライナーノーツもそれが行間から伝わってくる名盤である。 ちなみにジャケットは、マーティン・デニーのデビュー作「EXOTICA」の名写真を使用しているのだが、違うタイトル文字をよくぞこんなにきれいに乗せたものだと感心しながら、異様なまでの鮮明な画質の写真をいつまでもうっとりと眺めてしまう、そんな名ジャケットだ。 このCDがリリースされ、日本のマニアックな音楽ファンの間でマーティン・デニーは秘かな盛り上がりを見せた。 「生存確認から始まった」(笑)と言われるMartin Denny 翁がハワイから来日し、日本のスタジオで新作アルバム「Exotica '90」を録音した。 バスクリン・クールのテレビCMに彼の代表作「Quiet Villege」が流れた、つまりお茶の間にマーティン・デニーがトロピカルな絵づらで流れたあのわくわく感は忘れられない。 来日公演は、まず渋谷クアトロで開催された。 オール・スタンディングの会場だったので、ものすごく早めに行った私は最前列中央で見ることができた。 隣りにいた20代後半の青年はステージの床に両指をそっと置き、マーティン・デニーのピアノと同じ運指をしながら満喫していたのを今も憶えている。 それくらい、客席の民度は高かった。 みんなマーティン・デニー楽団の演奏を生で聴ける悦びにひたっていた。 終演後、クアトロの出口で「新宿センチュリー・ハイアットでのディナー・ショー」のチケットも販売されていた。 ディナーも付くので料金はクアトロより高額だったが、迷うことなく購入した。 その第六感は的中し、ディナー・ショーはなんとサプライズで細野晴臣氏・ヤン富田氏もステージに上がって演奏に加わった。 もし貴方がMartin Dennyの名は知らなくとも、YMO(Yellow Magic Orchestra)がカヴァーした「Fire Cracker」は聞いたことがあるはずだ。 あれはカヴァー作品で、オリジナルの「Fire Cracker」は作曲者Martin Dennyのピアノを含む、彼のコンボの演奏だ。 デニー翁は2005年に93歳で亡くなった。 それでも、作品はこうして世に残る。 これを読んでいる貴方も私も、たった100年後には誰もこの世にいない。 そして、後世の人にも有効であれば、作品は残る。 つまり「その作品を観たり聴いたりするに値する」と後世の人が感じる限り、作品は残る。 人々の営為とはそういうものである。 だからこそビートルズの楽曲が「現在なお有効な作品群」として人々に感銘を与え、変わらぬ瑞々しさを湛えているさまが感動的なのである。 (結局、ビートルズの話になるわけです。このブログの名前は『ビートルズ大学学報』ですから。)
by B4-univ
| 2018-03-17 06:10
| Hirofumi's suitcase
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